家庭用ビデオゲーム狂想曲②
任天堂はファミリーコンピューターの後継モデルを1990年に発表しました。
どこがスーパーかと申しますと、大根やコロッケなんかを売ってまして、・・・って、それじゃスーパーマーケットだ!
実際にはファミリーコンピューターのCPUが8ビットなのに対して、スーファミは16ビット!
従来のファミコンとの互換性はありませんが、画質が向上。
いかにもコンピューターグラフィック画像然としていたファミコンに対し、かなりリアル感のある絵柄になっています。
スーファミは海外展開が凄くて、北米、欧州仕様のスーパーニンテンドーや韓国仕様のスーパーコンボイ、台湾・香港向け超級任天堂がありました。
韓国仕様については現代電子産業(現・SKハイニックス)が販売し、日本の任天堂がOEM生産、供給してました。
スーパーニンテンドー
北米、欧州仕様のスーパーニンテンドーはカセットの形状も動作環境も日本国内向けと異なっていたため、互換性がありませんでした。
ところが、韓国のスーパーコンボイと台湾・香港向け超級任天堂は日本国内向けスーファミとカセットの形状や動作環境が同じだったため、互換性がありました。
つまり、韓国のスーパーコンボイで日本製スーファミソフトや台湾製スーファミソフトが使えたり、超級任天堂で韓国製スーパーコンボイ用ソフトや日本製スーファミソフトが使えたり、日本のスーファミで韓国や台湾のゲームを楽しめたりしたわけです。
面白いことになってますね。
スーパーファミコンはシャープのテレビSF1に内蔵されたり(1990年)、ゲームミュージックが発売されたり(1992年)、衛生放送と結びつけたスーパーファミコン向け衛生データ放送を行ったり(1995年)、ファミコン時代とは異なり、ゲーム機とソフトの範疇を越えた広がりを見せていました。
さて、代表的なソフトですが、ここはファンの間で神ゲーとして評判の高い作品10本を挙げておきます。
① クロノ・トリガー(スクウェア・1995年)過去へ未来へと時空を越えるアドベンチャーゲーム
② スーパーマリオワールド(任天堂・1990年)スーファミ用に企画されたスーパーマリオシリーズの第4弾
③ ゼルダの伝説 神々のトライフォース(任天堂1991年)主人公リンクが武器を駆使して魔物のいるダンジョンを攻略していくアクションアドベンチャー。
④ ファイナルファンタジーV(スクウェア・1992年)主人公のバッツたちが暗黒魔導士エクスデスを倒す旅をする。
⑤ MOTHER2 ギーグの逆襲(任天堂・1994年)糸井重里プロデュースのアドベンチャーロールプレイングゲーム。
⑥ ファイナルファンタジーⅣ(スクウェア・1991年)バロン王国の飛空艇団「赤い翼」の隊長セシルが、隊長の任を解かれ、ミストへ幻獣退治に赴くことを命じられ、親友竜騎士カインと共に冒険する
⑦ ドラゴンクエストV(エニックス・1992年)幼年時代、青年期前半、青年期後半の3つの時代で構成された壮大なアドベンチャーゲーム。キャラクターデザインは鳥山明。
⑧ ロマンシング サガ3(スクウェア・1995年)8人の個性的なキャラクターの中からプレイヤーが主人公をチョイスして物語を進めていくゲーム。
⑨ スーパーストリートファイターII(カプコン・1992年)アーケードゲームから移植された対戦型格闘ゲーム。
⑩ スーパーマリオカート(任天堂・1992年)ご存知マリオやルイージ、ピーチ姫らがゴーカートでレースをする。
そのほか話題作としてシムシティ(マクシス・1991年。有名な街づくりゲーム)や弟切草(チュンソフト・1992年。ホラー小説風ゲーム)も挙げられていました。
スーパーファミコンは1998年に廉価版のスーパーファミコンジュニアを発売したのち、2003年に生産を終了しました。
全世界で累計四千九百十万台売り上げましたが、ソフトが一万円前後と高価になっていたという問題も抱えたゲーム機でした。