③ガラケーとピッチ
ポケベルと入れ替わった次の通信機器。
ポケベルはただベルが鳴るだけ。
簡単な文字情報が見られるだけ。
通話機能のない不便な通信機器でした。
そこに通話機能とメール機能をプラスしたものこそがガラケーです。
若い世代ほどスマホに慣れていて、ガラケーはピンとこないと思います。
何しろアプリとかロクになくて、メールと通話しか出来ないんですから。
近頃の赤ちゃんはスマホのゲームで遊んで育ちますから、ガラケーは機械の苦手なお年寄りしか使わないでしょうね。もはや。
インターネットが全く見られないのでは不便です。
ガラケーも1999年にiモードが登場し、ついにインターネットにつながりました。
こちらが、二つ折りタイプのガラケー。
画面がハガキの四分の一くらいの小さいものです。
パソコンの画面より簡便な感じの写りで、文字もやたら小さい!
今思えば名刺より小振りな画面でよくもまぁGoogle先生を使っていたもんだと思います。
さて、わかりにくいのはPHSですね。
正体はコードレスホンの変形です。
一般電話回線にアンテナを繋いで、外でもコードレスホンを使えるようにしようとしたのが、そもそもの始まりです。
出自がコードレスホンだけに、普通のガラケーよりも音質が良く、近距離通信を得意としていました。
また、電磁波が普通の携帯に比べて弱く、ペースメーカーなどに影響を与えないというのも特徴。
そのために工場や病院の連絡用に重宝がられました。
こちらがPHS。
しかし、スマホの普及に伴って、PHSはだんだんと忘れられた存在となりました。
そのため2021年1月31日付けで一部法人向けサービスを除いて、PHSは廃止されました。
ガラケーは4Gのものは今後も使われますが、3Gのガラケーとスマホはauが2022年に、ソフトバンクが2024年に、NTTドコモが2026年に、廃止を表明しています。
そのため、古い型のガラケーとスマホはもう間もなく使えなくなるのです。
この手の電子機器は入れ替わりが早いですね。
さて、ガラケーですが、最初の頃はアンテナ付いてましたよね?
電波が弱いとアンテナを伸ばして部屋中飛び回って電波の強いところを探し回ってみたりしてね。
時代を先取りして、この手の電子機器を使いこなすのは大抵JKこと女子高生。
凄いなと思う一方で彼女たちにしてみれば、私の方が流行に乗れずに古臭いことばかり言ってる「老害」……なんでしょうね。
ポケベル時代は不思議な語呂合わせの数字でした。因みにPHSをピッチと呼び始めたのも彼女たちです。
ガラケー時代のJKは何を流行らせていたかと言いますと、ギャル文字です。
例えばこの図のようなものです。
なんとなく手書きっぽいところが味ですね。
あと、この世代の古い携帯は携帯会社間で絵文字がバラバラで統一されていませんでした。
折角絵文字で気の利いたラブレターを書いて、メールで送っても、彼女の携帯会社が違うと文字化けして、〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓!
…なんてね。
渾身の絵文字メールを携帯会社の違うカノジョに送ったときとかけまして、雪道を下駄で歩くとときます。
その心は?
二の字だらけです。
お後がよろしいようで。