④ 変わる記録媒体
❶使い捨てカメラ
一般名詞としては「使い捨てカメラ」もしくは「レンズ付きフィルム」と呼ばれていた「写ルンです」は今思えばフィルム写真の最終形態だったかもしれませんね。
1986年の新発売当初はポケットカメラ用フィルムの110とカートリッジを使ってました。
でも、ポケットカメラ用フィルムって小さいから、大きく引き伸ばすと画像が荒れるんですよね。
そこで翌年ASA400の35ミリフィルムを使うタイプに仕様変更。
当初はフラッシュはなかったけど、35ミリフィルムの採用からフラッシュ付きが出ました。
カメラを持ってきていない。
カメラのバッテリーが切れてシャッターが落ちなくなった!…なんてときはとても重宝しました。
ただ、レンズがショボいプラ製のだから、ズームなんか出来ません。
また、光の加減で絵が滲んで、輪郭に虹色の影みたいなのがつくこともありました。
私の好きな街並み、建物、乗り物の写真には向いてなかったですね。
明らかにスナップ写真、記念写真用でしたね。
最盛期には防水タイプまで出ました。
しかし、デジカメやスマホの写真機能の普及で、フィルム自体の重要が大幅に減ってしまいました。
コニカカラー(かつてのサクラカラー)は2006年に撤退。
今はフィルム写真ファン向けにフジとコダックが細々と生産してます。
そんな状況なので、使い捨てカメラなんてもうないだろう?……って思っていたら、一番ベーシックなモデル一種類だけまだ生産を続けていました。
2000〜2010年代あたりにJKのトイカメラブームが来てます。
そのうちスマホ写真が飽きられたら、一周回って、写ルンですブーム、あるかもしれません。
❷MD
画像保存記録媒体の平成懐かしは写ルンですでしたが、音楽などの音声媒体だと?
やはりMDでしょうね。
こちらがディスク。CDを小さくしたような……
ただし、こちらはほぼ忘れ去られております。
その前に私は一度も使ったことがない!
私の音楽媒体遍歴はレコード→カセット→CD→MP3などの音声ファイルと進みました。
さて、MDことミニディスクはソニーが1992年に発売した光学ディスク記録方式のデジタルオーディオ。
「MD、MD、一発選曲♪」ってラジオCMをよくやってましたね。
元々はカセットに代わる音楽媒体として考えられたものでした。
しかし、一般に普及する前にフラッシュメモリーが普及し出して、影が薄くなりました。
その上、音質はCDよりも悪い。
今は録音はボイスレコーダー。
お気に入りの歌を買いたいってときはCDショップではなく、有料のダウンロードサイトに行って、一曲単位で買う。
もうMDは「お呼びでない?お呼びでない?こりゃまた失礼しましたっ!」って状態です。
ところがソニーはまだ発売を続けてます。
ちょっと不思議ですね。