❶ワープロからパソコンへ
①最初のITツール「ワープロ」
いきなりですが、質問です。
大正浪漫、昭和レトロとはいいます。
では、平成の懐かしさや郷愁を表す言葉はなんでしょうか?
私はコレをテクノだと思ってます。
オフィスコンピューターの普及やゲームセンターのビデオゲームの普及は1980年代には始まってました。
そのITの第一波が家庭や個人に及んだのが平成の初めでした。
ゲーム以外だとまずはワープロ。
ワープロは今思えば、Wordしか呼び出せないノートパソコンでしたね。
白黒のショボい液晶モニターと簡易プリンター付きの。
画像貼り付けなんて出来ません。
ハングルとかの特殊文字は外字機能で無理矢理作って入れる感じ。
漢字、平仮名、カタカナ、アルファベットしか打てません。
代わりにサイズや位置の調整が出来て、二百字詰め原稿用紙に文字が打てたと思います。
出来た文書の保存はフロッピーディスク。
中に磁気フィルムの円盤の入った薄いプラスチックの板みたいなヤツです。
3.5インチっていって、10センチ四方足らずの大きさでした。
容量は1MBちょっと。
デジカメのSDカードと比べるとほんの僅かしか保存出来ません。
文書しか入れられないから、それでも使えましたが。
今考えたら、お粗末ですよね?
でも、家庭で自分で活字文書が作れる!…って画期的なことだったんですよ。
②プリントごっこの年賀状印刷
年賀状はこのワープロでハガキサイズの文章を打つ。
コンビニのコピー機でコピー。
それを製版装置付きの家庭用簡易印刷機「プリントごっこ」で印刷してました。
写真は専用の網がけシートをかけてコピーしたものを貼り付ける。
イラストは専用のカーボン入りインクの入ったペンで描きます。
もう、ワープロ以外はAIなんてなくて、全部アナログの世界でした。
③プリントごっこを駆逐したWindows
ワープロとプリントごっこのタッグマッチの時代は長くありませんでした。
パソコンの普及です。
マイクロソフトがWindows1.01を1985年に出したとき、コンピューターはオフィスコンピューターの時代。
インターネットも普及していませんでした。
それから十年。
マイクロソフトがWindows3.1を改良して1995年にWindows95を出したとき、まさにインターネットが急速に家庭に広まっていました。
私は韓国に留学して、現地の女性と交際の末、結婚しました。
義妹はもちろん韓国人。
ご主人も甥っ子も韓国人。
その韓国の甥っ子に尋ねられたのです。
「叔父さん、メールアドレス教えて!」
「そんなものは無い!」
「え〜?叔父さん、パソコン持ってないのぉ?」
甥っ子とはいえ、韓国のガキンチョに思いっきりせせら笑われました。
チキショウ!パソコンぐらい買ったるわい!
④家にパソコンが来た!
そうして我が家にWindows95をインストールしたパソコンがやってきました。
wordはワープロの応用ですぐに基本操作は覚えました。
メールはマニュアルを見ながら、悪戦苦闘。
EXCELはそれでも理解出来ず、区役所のやっている講習会に参加して基本動作を覚えました。
こうして、年賀状はパソコンで作るようになり、ワープロとプリントごっこは忘れられていきました。
⑤青イルカは悩み事相談係
WordとEXCELを使っていて、操作がうまくいかないとき、当時は青イルカのカイルが登場しました。
正確にはOfficeアシスタント。
罫線の引き方や表の作り方などで詰まると現れるお助けキャラでした。
ボックスに質問をすると説明が返ってくるのですが、トンチンカンな答えが次第に目立って、Office2007から廃止になってしまいました。
ほとんど忘れられていますが、カイルの愛らしさを懐かしむ声もあります。
新しいOfficeにも選択制で出せたらいいのに。